ささえる技術

中部電力グループの一員として、長年にわたり、火力・原子力発電所および
石油・化学・各種プラント設備の建設、保守、運転で培われた技術で
お客さまにさまざまなプラントサービスを提供します。

ささえる技術

サービスを提供する上で重要となる技術を紹介します。

電動機修理

長年の使用により電動機内部の周囲の埃や軸受の潤滑油が付着し機能を低下させる要因となります。この状態を放置するとコイルの絶縁破壊に至り、プラント停止等の重大なトラブルにつながることになります。
当社の電動機洗浄修理は、電動機コイル洗浄および乾燥により、絶縁性能と冷却性能を回復させます。
当社は、現地における絶縁診断、電動機取外・工場点検・修理、据付・試験まで電動機点検・修理に関して一貫したワンストップサービスを提供します。

  • 電動機取外・工場受入
    電動機取外・工場受入
  • 点検(汚損状況確認含む)
    点検(汚損状況確認含む)
  • 洗浄作業
    洗浄作業
  • 大型乾燥装置へ搬入
    大型乾燥装置へ搬入
  • ワニス処理
    ワニス処理
  • 絶縁試験
    絶縁試験

遮断器特別点検

遮断器は、経年10年を超えるとグリス不具合などの異常が増加する傾向にあります。当社は、専門工場にて徹底管理した状態で点検を行い不具合を防止します。
メーカーが製造中止・保守停止した遮断器を独自の技術とノウハウで点検を行い、性能維持に対応しています。
(遮断器の機種については、事前に連絡をお願いします。)

  • 分解・点検・手入れ
    分解・点検・手入れ
  • 組み立て調整
    組み立て調整
  • 開閉試験
    開閉試験

ボルトモミ取り技術

高温下で運転する機器は、分解時にボルトの折損・ネジ部の固着等により分解ができなくなるため、メネジの山を損傷させないよう注意しながらドリル等を使用してボルトをモミ取る(取り除く)必要があります。
 当社では、自社技術としてモミ取り技術を修得し、機器点検工程に支障がないよう都度対応しています。

  • ボルトモミ取り状況
    ボルトモミ取り状況
  • ボルトモミ取り状況
    ボルトモミ取り状況
  • ピン穴加工状況
    ピン穴加工状況
  • モミ取り前
    モミ取り前
  • モミ取り中
    モミ取り中
  • モミ取り後
    モミ取り後

ボイラ化学洗浄

スケールが多量に付着したボイラの化学洗浄を実施します。

適用範囲(各種チューブの内面)

手順

  1. スケール調査
  2. ボイラの化学洗浄
  3. 廃液処理

効果

化学洗浄の効果 付着スケールによるトラブル防止
熱効率の回復
管寿命の延伸

検査

豊富なデータとノウハウを活用し、設備の故障原因や余寿命診断等、さらに、故障や事故への影響、修理費用を分析し、最適な保全方法を提案します。

非破壊検査

非破壊検査は、素材・機器・構造物の品質管理や品質保証の手段として、試験対象物をきずつけたり、分離、破壊することなく、きずの有無とその状態を調べる方法です。

  • CR診断車
    CR診断車
  • CR診断画像
    CR診断画像
  • 超音波検査
    超音波検査

金属材料分析評価

現物またはレプリカ採取した表面組織サンプルのミクロ組織を、電子顕微鏡や光学顕微鏡を使用して観察し、金属部材の健全性評価、また、欠陥・損傷が発生した原因の調査、欠陥の進展性の推定などを行います。

  • 電子顕微鏡によるミクロ組織観察
    電子顕微鏡によるミクロ組織観察
  • 疲労破面 3D画像
    疲労破面 3D画像

電子プローブマイクロアナライザ(成分分析器)を使用して材料の成分を分析(定性・定量分析・マッピング)し、材料の成分の判定、腐食成分の有無の確認などを行います。
また、ハンドヘルド蛍光X線分析計により、現場で材質が不明な金属の種類を判定します。(SUS、CrMo鋼等)

  • 電子プローブマイクロアナライザ
    電子プローブマイクロアナライザ
  • 成分分析画像
    成分分析画像

熱画像設備診断

当社技術員がお客さまの工場やプラントを訪問し、赤外線熱画像システムを駆使。不必要な熱の損失や過熱による異常を発見します。熱損失の回避によるランニングコストの低減や発熱による故障を早期に発見することで突然のトラブル回避や予防保全に貢献します。

  • ストレーナの詰りによりライン閉塞状態
    ストレーナの詰りによりライン閉塞状態
  • 端子接続不良により接点の加熱
    端子接続不良により接点の加熱

溶接

昭和40年代から、電気事業法第52条に基づく溶接施工工場として、また2015年度からは原子炉等規制法に基づく溶接施工工場として、溶接技術力の向上と拡大を図りながら、溶接事業者検査対象溶接工事を主体に実施し、客先設備の信頼性維持に貢献してきました。工事設計部署・溶接事業者検査実施部署・非破壊検査実施部署との協調により、法対応手続きから施工計画立案・溶接施工・検査まで一貫したサービスを提供します。
また、アルミニウム合金のJIS資格の取得や、今後の水素社会を見据え高圧水素配管(引張強さ800N/㎟以上)の 溶接施工法を高圧ガス保安協会(KHK)で取得し、溶接も可能となりました。

  • 溶接事業者検査対象溶接
    溶接事業者検査対象溶接
  • ボイラ蒸発管溶接
    ボイラ蒸発管溶接
  • 溶接訓練ブースでの訓練
    溶接訓練ブースでの訓練
  • 9Cr鋼溶接
    9Cr鋼溶接
  • 9Cr鋼溶接
    9Cr鋼溶接
  • アルミニウム溶接取得資格(TN-2F/P、MN-2F/P)(気化器現地修理)
    アルミニウム溶接
    取得資格(TN-2F/P、MN-2F/P)
    (気化器現地修理)
  • インコネル肉盛溶接(Tig溶接)
    インコネル肉盛溶接
    (Tig溶接)
  • インコネル肉盛溶接(Mig溶接)
    インコネル肉盛溶接
    (Mig溶接)
  • アルミニウム溶接(マクロ断面)
    アルミニウム溶接
    (マクロ断面)
  • 高圧水素用配管HRX19Ⓡ(φ9.52)自動溶接(ノンフィラ)
    高圧水素用配管HRX19Ⓡ(φ9.52)
    自動溶接(ノンフィラ)
  • 高圧水素用配管HRX19Ⓡ(φ21.7)自動溶接(フィラーワイヤ)
    高圧水素用配管HRX19Ⓡ(φ21.7)
    自動溶接(フィラーワイヤ)
  • 全国溶接技術大会
    全国溶接技術大会
  • 厚生労働大臣表彰
    厚生労働大臣表彰

溶接士の技能・技術の向上とモチベーションアップを目的とし全国溶接技術大会などへ出場し優秀な成績を修めています。
技能五輪の大会運営への参加協力により溶接技能の振興が認められ厚生労働大臣表彰を受賞しました。

あいちの名工受賞

社員の萩俊二が、平成27年度愛知県優秀技能者(職種名:電気溶接工)として表彰を受けました。また、2018年度に厚生労働省「ものづくりマイスター」としても認定を受けています。
愛知県優秀技能者表彰は、愛知県が、技能者に対する社会一般の認識を高めるとともに、技能者の社会的地位と技能水準の向上を図ることを目的に昭和42年から実施しており、県内の事業所に勤務または県内で事業を営み、優れた技能を持ち、その技能を通じて社会に貢献された方を「愛知県優秀技能者(あいちの名工)」として表彰しているものです。
厚生労働省「ものづくりマイスター」認定は、厚生労働省が推進する「ものづくりマイスター」事業の趣旨に賛同し、これに相応しい「電気溶接」の分野の優れた技能を有するなど、その要件に該当することにより認定を受けたものです。

  • 大村愛知県知事(左)と萩俊二
    大村愛知県知事(左)と萩俊二
  • 賞状
    賞状
  • 溶接の指導をしている様子
    溶接の指導をしている様子

受賞者本人の喜びの言葉

このたび、多くの皆様方のご指導とお力添えにより、「あいちの名工」を受賞できましたことは、身にあまる光栄であり、心から感謝申し上げます。
入社以来、溶接業務や監督業務に携わりました。その中、溶接技術技能指導する業務に1995年から約20年間携わってきました。
私にとって技術・技能の追求は永遠のテーマです。今回の受賞を機に、さらなる技術・技能の向上を目指すとともに、後継者の育成や技能の伝承にも力を入れ「あいちの名工」にふさわしい人となれるよう、今後も日々の研鑽に励みたいと思います。
受賞者としての重責を果たすため、社内での技能伝承はもちろんのこと、愛知県内においても依頼があれば、愛知県内の工業高校の生徒など、これからの「ものづくり」を担う生徒たちへの指導をし、ものづくりの面白さを伝え、自分が持っている電気溶接技能を通じ社会に貢献し、社名の高揚に寄与していきます。

資格保有状況

溶接管理技術者
及び自主検査員
溶接管理技術者(WES)特級 2名
溶接管理技術者(WES)1級 17名
溶接管理技術者(WES)2級 94名
電気事業法における自主検査員 71名
原子炉等規制法における自主検査員 8名
溶接士 JIS・JPI溶接士
(アーク溶接、TIG溶接、半自動溶接)
(炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金) 35名
普通ボイラ溶接士(労働安全衛生法) 11名
電気事業法溶接士 社員13名
(T W-4r R-1、A W-4r F-4、T W-3r R-5、MW-3eE-1、MW-3eE-5他) 登録溶接士14名
原子炉等規制法に基づく溶接士社員 2名
(T W-3r R-1、T W-3r R-5)
電気事業法
溶接施工法
炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、異材組合せ 80種目
原子炉等規制法
溶接施工法
炭素鋼、ステンレス鋼 6種目
高圧ガス保安法
溶接施工法
高圧水素用配管HRX19® 6種目
※HRX19®は新日鐵住金株式会社の登録商標です。
各種溶接設備 被覆アーク溶接機、TIG溶接機、半自動溶接機、自動溶接機

民間製品認証制度によるプロセス認証を取得しています。お客さまは、当社の溶接管理プロセス認証等をご確認いただくことにより、溶接検査前の煩雑な書類確認を省略することが可能です。
当社の溶接施工工場が溶接プロセスを管理することにより、お客さまの溶接事業者検査の合理化をお手伝いします。

  • 審査登録機関
    一般財団法人発電設備技術検査協会 認証センター
  • 認証番号 GPC-054
溶接管理プロセス認証書
溶接管理プロセス認証書

技術開発

技術開発センターは、メンテナンス作業の省力化、安全・品質の確保等につながる治工具から自動機まで様々な機器の開発を行っています。
機器の開発にあたり、現場の目線に立ち、構想から設計・試作、実証試験・改良まで一貫して行うことで、現場のニーズにベストマッチした機器に仕上げています。
これら開発した機器は当社の現場で使うだけでなく、社外への販売にもつなげています。

引き寄せ冶具「Maguni」

蒸気タービン車室の組み立てやカップリング結合作業で、締結する相手同士を引き寄せる特殊な油圧装置を開発しました。
これにより、作業中にネジのかじりや打撃による締めつけ作業がなくなり、作業の確実性・安全性および作業効率が向上しました。

  • 蒸気タービンカップリングを引き寄せ中の「Maguni」(マグニ)
    蒸気タービンカップリングを引き寄せ中の「Maguni」(マグニ)

ナット磨きシリーズ「座精技」

ガスタービンで使用されている大量のナットは、回転ブラシを使って1本ずつ手作業で磨いていました。 この作業は、粉塵や回転ブラシから抜けた鋼線が飛散する危険な作業でした。そこで、ナットの内面と座面を自動的に磨く装置「座精技」を開発しました。
座精技は、5/8インチ(M16)~1インチ(M24)用と1.5インチ(M38)から3インチ(M76)までの2種類を開発しました。
開発品のボルト磨き装置「La-閃技」(ら・せんぎ)と組み合わせる事で、ボルト・ナット手入れ作業の大幅な時間短縮と作業環境改善につながっています。

  • La-閃技と組み合わせ使用中の座精技
    La-閃技と組み合わせ使用中の座精技

安全

社員や協力会社に対して危険疑似体験などの安全教育を実施し、工事現場での災害ゼロを目指して取り組んでいます。
安全関係特別教育の社内講師育成、社員ならびに協力会社への教育実施により、労働安全衛生法の遵守に取り組んでいます。

安全への取り組み

危険疑似体験装置の開発、体験教育実施(社員・協力会社)により、危険に対する感受性向上に取り組んでいます。

安全への取り組み

例えば、石油・化学プラント設備の定期点検における安全衛生管理においては、お客さまより高い信頼をいただき、元方指名に基づく統括安全衛生管理義務者をお受けして労働災害の防止に努めており、その指名をお受けした至近4年間無事故無災害を継続しています。

品質

品質への取り組み

常に質の高いプラントサービスを提供

当社は、発電設備や各種プラント設備のメンテナンス主体に社会の発展に寄与することを最大の責務と、お客さまの「信頼感」「安心感」「満足感」の向上のため品質マネジメントシステムを構築し、ISO9001の認証を取得しています。

  • 1.適用規格:JIS Q9001:2015(ISO9001:2015)
  • 2.登録日:2000年2月10日
  • 3.審査登録機関:一般財団法人 発電設備技術検査協会
  • 4.登録番号:QSR-011
  • 5.認証範囲:火力・原子力発電所および各種プラント設備の設計・建設・保守・運転に関する業務

品質不適合模擬装置を用いて、不適合に対する感受性向上に取り組んでいます。

  • 配管
    配管
  • ポンプ・電動機
    ポンプ・電動機
  • 調節弁
    調節弁
  • 調節弁
    調節弁
  • 分電盤
    分電盤
  • 分電盤
    分電盤

人材育成

一貫した教育システムで、お客さまからベストパートナーとして認められるプラントサービスを提供する会社としての技術力の維持・向上を目指し、技術革新をリードする人材を育てています。人材開発センターでは、豊富な実習機材を使用して現場監督者を育成しています。また、監理技術者の育成や国家資格取得のための準備教育などさまざまな研修も実施しています。

  • ITを利用した教育
  • スチームタービン分解点検組立研修

若年層をターゲットにしたタブレットを利用したIT教育資料で効率化と理解力の向上を目指しています。

マグネラップ

マグネシウム金属の特性を利用した犠牲防食システムです。
対象物となる鉄鋼材等に密着させ、対象物が腐食しようとする時のみ作用し、対象物に代わって犠牲的に消耗・消失する事により対象物の腐食を防止します。鉄素材の腐食を期待耐用年数20年以上にわって防ぐことができる技術です。

※ 融雪剤に触れるなど厳しい腐食環境下では20年を下回る場合があります。

マグネラップの防食原理

マグネシウム合金からなる薄状金属防食板に被防食体(鉄鋼材)との間に導電性ポリマーを介在させ、気中においていわゆる電気防食法(流電陽極方式)と同等の効果が発揮できる犠牲型防食システムです。

マグネラップの防食原理

流電陽極方式は、防食対象物にそれよりも卑な金属を電気的に接続し、両者間の電位差を利用して防食電流を流す方法です。卑な金属は流電陽極(galvanic anode)、または犠牲陽極(sacrificial anode)と称されます。

マグネラップ犠牲防食材が有効に作用する場所について

橋梁部添接部
橋梁部添接部

橋梁添接板等のエッジ部は塗膜厚が不足し、劣化が速く、また隙間には電解質が滞留し、腐食が発生します。

  • 配管とサポート支点部
  • 照明ポール地際
  • 配管フランジ部
  • H型鋼基礎部
  • 鉄骨建屋の結合部
  • キュービクル地際部
  • 架鋼基礎部
  • 鋼製橋脚基部のコンクリート
  • 鋼管柱

特徴

マグネラップは腐食を防止するために有効な技術です!!

標準施工断面(耐用年数20年)
  • 軽くて強い
  • 環境・衛生的に全く無害
  • 施工が簡単
  • 効果が見える
  • 取り替え時期が事前にわかる
  • 対象物の形状不問
  • 湿潤面の施工可
マグネシウム合金板を特殊な技術を用いて現場に合わせた形状とし、鋼構造物に設置していきます。

電位測定による防食状態の確認が容易に可能

仕様

用途 鉄構造物(亜鉛メッキ性含む)の腐食防止を目的に対象物の形状を問わず利用することができる。
材質及び形状 JIS H-4201に規程されたマグネシウム合金です。種類はAZ-31、AZ-61、AZ-91です。
形状は厚さ2.0tでR加工品を含め600Wx500Lが最大形状です。
期待耐用年数 20年以上
温度許容 -30℃から200℃
施工環境温度 5℃以上の常温域での施工とします。
環境適応性 マグネシウム金属および反応残渣物は環境的・衛生的に無害です。
施工仕様
  • 導電性ポリマー
  • マグネラップ犠牲防食板2t
  • 専用トップコート or 外装保護被覆材
    (素地調整度は3種ケレンです。)
性能確認及び品質管理 直接的な防食電位測定が可能であり、性能確認は容易に出来ます。また、品質管理上の施工箇所合否判定は「NACE Standard PR-01-69」の判定基準に基づき実施します。被防食体の自然電位より200mV以上卑なる防食電位であれば合格とします。

施工例

施工例

その他のサービスSERVICE