鈴木 雅晴さん

鈴木 雅晴さん

これまでの業務経験(キャリア)

  1. 平成11年4月 入社 人材開発センターに配属

    人材開発センターでは新入社員教育として、社会人のマナーや会社のルール等を学びました。 さらに発電所に据付けられていた実際の機械が研修用として設置されており、この機械の分解・点検・組立作業を実施するなかで工具の名称や取扱い方、基本となる作業方法等仕事に必要な知識を身に付けました。 同期の仲間とコミュニケーションを深め、社会人としての集団行動の第一歩がスタートしました。

  2. 平成11年12月 碧南事業所 機械課に配属

    中部電力㈱殿碧南火力発電所は世界でも最大級の石炭火力発電所です。 現場ではボイラー付属設備(発電用の蒸気を作るボイラーの付属設備)を担当していました。 配属になって間もない頃は、見るもの全てが初めてで何をどうしていいかわからず先輩や協力会社の方々に教えてもらいながら、 無我夢中で仕事をしていたことを覚えています。そんな毎日の中で経験を積んでいくことで、自信が持てやりがいに繋がっていきました。

    一番印象に残っている仕事は担当設備にトラブルが発生したため、発電を停止して緊急修理作業を実施することになった時のことです。 毎日遅くまで会議を行い作業は昼夜交替で実施しました。 作業が終了し、無事機械が動いた時お客さまから「ありがとう。中プラさんのおかげだよ」と言われた時は疲労感が充実感に代わり喜びになりました。 お客さまをはじめ関係者と力を合わせて完遂した際の達成感は今でも忘れることはありません。

  3. 平成22年7月 火力プラント部(機械設計部)に配属

    前部署に約10年間所属し、現場での経験・知識・技能を活かした次へのステップとして配属されました。 今まで以上に関係各所との調整が多くなり、幅広い視野が必要となるため苦労することも多いですが、その分やりがいも大きかったです。 後半では現部署「多気バイオパワー」(木質チップを燃料とした木質バイオマス発電所)の建設工事に伴う設計業務に携わり発電所の基本設計および工事の発注業務を行っていました。

  4. 平成27年7月 多気バイオパワー(現部署)に配属

    発電所の建設作業の進捗に合せ現部署に配属されました。

現在携わっている分野や職種

私が現在携わっている仕事は、木質チップを燃料とする木質バイオマス発電所(自社設備)の建設事業です。 年間約6.5万トンの木質チップを燃料に使って、約1万3800世帯分の電力を供給する計画です。バイオマス発電とは、「生物に由来した燃料」を使用する発電方式です。

この事業は、当社が今まで携わってきた発電設備のメンテナンスや改修・建設工事および運転業務で培った経験と技術力を活かし、 設計・建設から運用までを自らの手で行う事業です。ここでは、機械設備全般を総括する工事管理者として働いています。 毎日のように納入されてくる機器の納入管理をはじめ、工程・品質および安全管理を行っています。 また、プラントメーカーおよび工事請負者との日々の調整、町役場をはじめとする官公庁と工事打合せ等を行っています。 ときには、今回の事業の参考にするため、近隣だけでなく県外の先行プラントを視察に行きます。 視察によって、新たな角度で物事を見ることができ、今回の事業に役立てることができると考えています。

平成28年2月現在で、機器の据付は6割程度完成しています。 今後、据付けた機器が正常に作動するかを確認する試運転が待っています。 確実な準備を行い関係者と連携を図り事業の成功に繋げたいと思います。

ここでの仕事内容は、今まで設備の保守を中心に務めてきた私にとって異なる分野で、携わった当初は戸惑いが多く、苦労の毎日でした。 しかし、分野は違がえど今まで携わってきた仕事の経験が活きることも多くあります。 日々変化していく建設現場の中では、先を見通す力や、問題を解決していく処理能力が求められます。 この力は、これまでのさまざまな仕事を経験してきた中で身に付いた力だと思っています。

据付けるものは機器ですが、この事業にはさまざまな機関や会社が関わっており、多くの方々が携わっています。 総括する立場として、携わる方々が気持ちよく仕事ができ、働きやすい環境づくりをしていくことが、私の役割だと思っています。

現在の仕事の魅力

私が現在携わっているバイオマス発電事業はまさに夢を形に変えていく仕事だと思います。 テレビ等でもよく取り上げられていますが、再生可能エネルギーの一つであるバイオマス発電は、CO2削減等環境負荷の低減、 森林事業の活性化および放置間伐材削減による流木被害防止等に期待を寄せられています。 当社としてもこの事業を単なる建設工事で終わらせるのではなく、 もう一歩踏み込んで、燃料調達・販売、燃焼灰・排熱の有効利用などのバイオマス関連事業領域に参画していく計画です。 また、今まで培った経験と技術力を活かし、設計・建設および運用までを自らの手で行うことで、新たな経験を積み、事業拡大へ取り組んでいます。

私自身も、既存の事業だけでなく、新しいことへチャレンジすることができることにやりがいを感じています。 壁にぶつかることも多々ありますが、自分がマネージメントした仕事が完成を迎えた際には大きな達成感が得られると思います。

「キラリの技、ホットな心」が当社のスローガンです。私も入社当時から技を磨くために、必要な資格を取得したり、 メンテナンス技術を高めたりと努力してきました。また、現状に満足するのではなく、日々技術を向上しようとする熱い心を持って仕事に取り組んでいます。 今まで仕事を通じて知り合った人は1000人を超えます。この方々との出会いは私の財産です。

電力業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。 この渦に巻き込まれることなく、先を見据えて日々成長していることを実感できるとてもやりがいのある仕事です。 ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?